2026年Googleコアアップデートとは、検索結果の評価基準そのものを大きく見直すアルゴリズム更新で、2026年は3月と5月に広範なコア更新が実施されました。罰則ではなく、より役立つコンテンツを正しく再評価するための再調整です。
直近では2026年6月24日に「June 2026 Spam Update」が始まり、6月26日に完了しました。順位が落ちても、まず慌てない。どの更新に当たったのかを切り分け、ロールアウト完了を待ち、データを根拠にE-E-A-Tと一次情報を積み上げる——この順序を守れば、無駄な傷を増やさずに回復へ進めます。読み終えるころには、GSCの数字の動き方から原因を自分で逆引きし、待つ・直す・予防の判断ができる状態になっています。
この記事のポイント
- 最新は6月スパム更新(6/26完了)
- 広範コアは3月と5月に実施
- コア更新は罰則ではない
- 完了まで待って判断する
- 核心はE-E-A-Tと一次情報
公開日:2026年6月10日 / 最終更新日:2026年6月29日
2026年最新は「June 2026 Spam Update」(6/26完了)|コア更新は3月・5月に実施

「今いちばん新しい更新は何か」から押さえます。2026年は更新が立て込んだ年でした。2月にDiscover専用のコア更新、3月にスパムとコアが連続、5月にコア更新、そして6月にまたスパム更新。直近の最新は6月のスパムアップデートで、すでに完了しています。広範なコアアップデートに限れば、日本の検索結果に影響したのは3月と5月の2回です。
直近6月のスパムアップデート(6/24開始・6/26完了)
2026年6月時点の最新は「June 2026 Spam Update」です。Search Engine Land(Barry Schwartz)によると、6月24日(米東部時間の正午ごろ)に開始し、6月26日に完了しました。展開は約2日間。Googleは「通常のスパムアップデートで、全言語・全地域に展開する」と説明しています。これは2026年で2回目のスパム更新で、3月のスパム更新以来です。注目すべきは、ここに新しい論点が乗っている点です。詳しくはH2⑥で扱いますが、Googleはスパム規定を「AIの回答を操作する行為」にまで広げました。コア更新の話と混同しやすいので、まず「6月の最新はスパム更新であってコア更新ではない」と切り分けておきましょう。
広範コア更新はMarch(3/27〜4/8)とMay(5/21〜6/2)
2026年の広範なコアアップデートは2回。March 2026 Core Updateは3月27日に開始し4月8日に完了(約12日間)、May 2026 Core Updateは5月21日に開始し6月2日に完了しました(約11日21時間)。後者の開始日は、一次情報であるGoogle Search Status Dashboardに「2026年5月21日にMay 2026 core updateをリリース」と明記されています。5月22日ではなく21日です。GoogleはこのMay更新を「あらゆる種類のサイトから関連性が高く満足度の高いコンテンツをより良く表示するための通常のアップデート」と説明しました。開始がGoogle I/O 2026のわずか2日後だった点も話題になりました。

5月コアは「3月よりかなり強い」が業界の共通見解です
2026年アップデート全タイムライン
ここまでを一覧にします。すべてGoogle Search Status Dashboardの公式記録に基づくものです。自サイトの変動日と突き合わせれば、どの更新に当たったかを特定する最初の手がかりになります。
| 実施日 | アップデート名 | 完了・期間 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 2026年6月24日〜 | June 2026 Spam Update | 6月26日(約2日) | 2026年2回目のスパム更新。AI回答操作もスパム規定の対象に |
| 2026年5月21日〜 | May 2026 Core Update | 6月2日(約11日21時間) | 2026年2回目の広範コア。Google I/Oの2日後に開始。3月より大きな変動 |
| 2026年3月27日〜 | March 2026 Core Update | 4月8日(約12日) | 2026年初の広範コア。アグリゲーター下落、一次情報・ブランド上昇 |
| 2026年3月24〜25日 | March 2026 Spam Update | 約19.5時間で完了 | 過去最短級。操作的リンク・量産型スパムを取り締まり |
| 2026年2月5日〜 | February 2026 Discover Core Update | 2月27日(約22日) | Discover専用・初の実施。米国の英語ユーザーから展開 |
正直なところ、2026年前半はアップデートが渋滞した印象です。3月だけでスパム(3/24-25)とコア(3/27-)がほぼ同時進行し、2つの別々の下落を「1つの原因」と誤診したサイトを何件か見てきました。スパムとコアは対策がまったく違うので、どちらに当たったのかの切り分けが、回復の最初の分岐点になります。
コアアップデートの全体像や2026年のSEO動向をまず俯瞰したい方は、上位概念をまとめた記事番号【1-P1】2026年最新版・SEO完全ガイド|AI検索時代の全体像を起点にすると、個別アップデートの位置づけが掴みやすくなります。
そもそもコアアップデートとは?仕組みと「罰則ではない」理由


対策の前に、コア更新が「何を」「なぜ」変えるのかを正しく理解しておくことが重要です。仕組みを誤解したまま施策を打つと、回復をかえって遅らせます。ここを押さえると、順位が落ちた理由を冷静に受け止められるようになります。
定義と通常アップデートとの違い
Googleは毎日数千もの小さな検索アルゴリズム調整を行っていますが、その中でも特に大規模なものが「コアアップデート」です。通常のマイナー調整と違い、コア更新はコンテンツ品質の評価基準そのものを根本から見直すもので、すべての業種・言語・地域に影響します。重要なのは、これが「罰則(ペナルティ)」ではない点です。Googleは公式ドキュメントで、コア更新は検索結果に並ぶコンテンツを再採点する作業だと説明しています(Google Search Central「コアアップデート」公式ドキュメント)。順位が下がっても、それは「あなたのサイトが違反した」のではなく「他のコンテンツの方が今の基準により合致している」という相対的な判断です。
年に複数回が「常態」に/展開期間はばらつく
かつてコア更新は年2〜4回でしたが、2025年に3回(3月・6月・12月)、2026年は前半だけで複数回と、年に複数回の実施が常態化しました。展開期間も一定ではありません。直近を並べると、ばらつきの大きさが分かります。
- December 2025:約18日
- March 2026:約12日
- May 2026:約11日21時間
展開中はデータが激しく揺れます。だからこそ、ロールアウト完了後にデータを確認して判断するのが原則です。Googleも、完了前に大きな修正を加えないよう推奨しています。展開期間の長短と影響度は無関係なので、「短かったから軽い」とは限らない点も覚えておきたいところです。
コアアップデートとスパムアップデートの違い
混同されやすいのがスパム更新との違いです。両者は目的も対象も回復方法も異なります。2026年6月のスパム更新(6/24-26)を例にとると、その違いがよく分かります。コアが「品質評価の基準見直し」なのに対し、スパムは「スパム行為の検出・排除」です。
| 種類 | 目的 | 対象 | 回復方法 |
|---|---|---|---|
| コアアップデート | 品質評価基準の全面見直し | 全サイト(罰則ではない) | コンテンツ品質・E-E-A-Tの根本改善 |
| スパムアップデート | スパム検出精度の向上 | スパム行為をするサイト | 具体的な違反行為の修正 |
役立つコンテンツの考え方は、現在コア アルゴリズムに統合されたHCU(Helpful Content Update)の観点も参考になります。生成手段ではなく「人のために作られた有用なものか」を評価するという原則は、コア対策の土台です。詳しくは記事番号【1-18】HCU(Helpful Content Update)の影響と対策で解説しています。



変動日の特定だけで、対応の半分は決まります
2026年3月・5月コア更新の変動データを正確に読む


2026年の変動の大きさを象徴するのが、3月と5月のコア更新です。ここでは公開データを、出典の前提を正確に押さえながら読み解きます。数値の「帰属」を取り違えると対策の方向性も狂うため、確定値と推定値を区別して扱います。
SE Ranking「Top-3の79.5%が変動」とその前提
3月の変動幅を最も具体的に示したのがSE Rankingのデータです。Search Engine Landに独占提供されたデータによると、上位3位以内のURLの79.5%が順位を変動させ(12月は66.8%)、上位10位の90.7%が動きました。さらに、上位10位だったページの約24.1%が100位圏外へ消えています。ただし重要な前提があります。SE Rankingは3月のスパム更新(3/24-25)とコア更新(3/27-4/8)を分離できないため、両者を合算した期間で測定しています(SE Ranking公式分析)。したがって79.5%は「コア単独」ではなく「3月の連続更新全体」の数値です。SE Ranking自身は「変動の大半はコア由来とみられる」と注記しています。
| 指標 | 2026年3月(スパム+コア合算) | 2025年12月(コア単独) |
|---|---|---|
| Top-3 URL変動率 | 79.5% | 66.8% |
| Top-10 URL変動率 | 90.7% | 83.1% |
| Top-10から100位圏外への落下率 | 24.1% | 14.7% |
つまり上位3位以内のURLは5つに4つが何らかの位置変動を経験し、上位10位の約4分の1が圏外に消えた計算です。「通常の変動」ではなく、Googleがどのページを上位にふさわしいと判断するかを大きく見直したことを示しています。5月のコア更新はこれをさらに上回る変動を起こし、複数のSEO専門家が「3月より重い」と評しました。
勝者・敗者の傾向:YouTubeが最大下落、官公庁・ブランドが上昇
AmsiveのLily Ray氏が公開した分析(SISTRIXデータ使用)では、明確なパターンが確認されました。同氏は、3月の更新が「他者のコンテンツを集約・転載・ホストするプラットフォームの可視性を引き下げ、勝者リストの上位はほぼ”そのものを所有する企業”だった」と指摘しています(Amsive(Lily Ray)分析, 2026年4月30日)。具体的には、絶対可視性の最大の敗者がYouTubeで、Reddit・Instagram・X・TripAdvisor・Yelp・Expediaといったアグリゲーター/UGC系が続きました。一方で上昇したのは、次のような顔ぶれです。
- 官公庁・学術機関の一次ソース
- 専門特化・深いニッチサイト
- 一次情報を持つブランド企業
- 実体験・独自データのある記事
医療領域でも顕著な入れ替わりがありました。GoodRx・NIH・Harvard・CVS・WHOなどが上昇する一方、Cleveland Clinic・WebMD・Mayo Clinicといった大手すら一部で下落しています。「情報や商品の提供元そのものか、それとも転載・集約か」が明暗を分けた、と読み取れます。これはAleyda Solis氏のSistrix分析とも整合し、可視性が仲介サイトから”発信源”へ移ったという見立てが複数の専門家から出ています。



大手医療サイトすら落ちた。安泰なんてもう無いんです
E-E-A-Tは「加点要素」から「前提条件」へ/Information Gainを重視
近年のコア更新で顕著なのが、E-E-A-Tの位置づけの変化です。かつては満たすと評価が上がる加点要素でしたが、現在は一定品質が担保されていないと評価の土台にすら乗らない前提条件へと厳格化しています。とくに著者の経験(Experience)と信頼性(Trust)が重視され、著者情報のないページは下落しやすいと複数の業界分析が報告しています。あわせて重み付けが強まったのがInformation Gain(情報付加価値)です。これは、すでに上位にあるコンテンツと比べて、そのページがどれだけ新しい情報を提供しているかを評価する考え方で、既存記事の言い換えだけでは不十分になりました。独自データ・実体験・専門家の見解といった「そのページでしか得られない価値」が問われています。
言い換え記事は通用しない。独自価値が必須
E-E-A-Tを4要素ごとに具体的に高める方法は、記事番号【1-2】E-E-A-Tとは?経験・専門性・権威性・信頼性の高め方で体系的に整理しています。コア対策の中核になるため、あわせて確認しておくと施策の精度が上がります。
順位が下がったらどうする?正しい対応4ステップ


順位が下がったときの正しい対応は、慌てて修正せず、データを根拠に動くことです。具体的には、ロールアウト完了の確認、Search Consoleでの前後比較、影響範囲の特定、変動安定後の改善という4ステップで進めます。展開中の慌てた変更は、かえって混乱を招きます。順番を守ることが、回復への近道です。
ステップ1〜2:完了を待ち、GSCで前後1週間を比較する
最初にやるべきは「待つこと」です。Googleはロールアウト完了後、少なくとも1週間待ってからSearch Consoleでパフォーマンスを分析することを推奨しています(Google Search Central)。たとえばMay 2026 Core Updateは6月2日完了なので、専門家はクリーンな比較が可能になるのは6月9日ごろからだと整理しました。比較すべきは「完了後の1週間」と「ロールアウト開始前の1週間」で、前日比や変動ピーク日との比較は避けます。展開中の順位変動は最終結果ではないため、この段階で大きな変更を加えないのが鉄則です。
ステップ3〜4:影響範囲を特定し、安定後に改善する
次に、どのページ・どのクエリで変動が起きているかをページ単位・クエリ単位で特定します。その上で、変動が安定する2〜4週間後に改善施策を実施します。上位の競合サイトと比較し、E-E-A-T・独自性・内部対策のどこが不足しているかを分析するのが基本の流れです。ここで効くのが、単一日のスナップショットではなく複数週の時系列で形を見ること。コンテンツ品質の低下はゆるやかな下り坂、罰則は落ち続ける線、アルゴリズム起因は「既知の日付で段差ができてから平坦」という形をとります。データを根拠にした施策だけが再現性を生みます。
やりがちなNG対応3つ+「削除は最終手段」
逆に避けたいNG対応が3つあります。第一に、ロールアウト中に慌てて大幅変更を加えること。第二に、データを見ずタイトルだけを感覚で変え、安定していたCTRを崩すこと。第三に、観察を続けるだけで変動が落ち着いた後も何も改善しないこと。慌てるのも放置するのも逆効果です。
- NG:ロールアウト中の大改修
- NG:感覚でのタイトル変更
- NG:放置し続ける
特に注意したいのが、不要そうに見えるページの大量削除です。Googleは公式に「コンテンツの削除は最終手段」と明言しており、サイトの一部セクションを丸ごと消すことを考えているなら、それは「そのセクションが検索エンジン向けに作られていたサイン」かもしれないと指摘しています(Google Search Central)。救済可能なページはリライトを優先しましょう。日付だけを「2026年」に書き換える小細工も無意味で、Googleは実際に内容が更新されたかを見ています。



焦ってタイトル全書き換え、これが一番もったいない失敗です
現場感覚でも、順位が落ちたときほどまず手を止めてGSCを開く。クリックされていたのはそのタイトルだった可能性があるのに、データを見ずに変えてCTRまで落とす——これは何度も見てきたパターンです。手を動かす前に数字を見る。それだけで無駄な傷を防げます。
【独自】下落タイプ別・原因切り分け診断表と30日回復ロードマップ


順位が落ちたとき、最初にやるべきは「何に当たったか」の切り分けです。コア・スパム・HCU統合後の評価・AI Overviews起因では、症状も対策もまったく違います。原因を取り違えると、回復しないどころか余計な傷を増やしてしまいます。ここでは、本メディアが支援の現場で使っている2つの独自フレーム——原因の逆引き診断表と、30日の回復ロードマップ——を共有します。
GSCの数字の動きから原因を逆引きする診断表
下の表は、Search Consoleの数字の動き方から原因を逆引きするために整理した診断フレームです。当てはまる「症状」の行を見れば、打つべき手が決まります。順位・表示回数・クリックのどれが動いたかを起点に読み解くのがコツです。
| 症状(GSCの動き) | 疑われる原因 | 最初に打つ手 |
|---|---|---|
| 更新公表日と一致して広範囲に順位下落 | コアアップデート | サイト全体の独自価値・E-E-A-Tを底上げ(個別ページの小手先修正は不可) |
| 特定ページ群だけ急落、手動対策の通知あり | スパム(手動対策) | 該当手法を除去し再審査リクエスト |
| 6/24前後にスパム的ページが一斉下落 | June 2026 スパム更新 | 量産・転載・AI操作的施策を点検し除去 |
| 通知なしで「薄い・似た」ページ群が一斉下落 | HCU統合後のコア評価 | 低品質ページの統合・削除・大幅加筆(一次情報の追加) |
| 順位・表示回数は同じでクリックだけ減少 | AI Overviews/SERP変化 | 結論ファースト化・指名検索/回遊の設計(順位対策ではない) |
| 特定クエリだけ表示回数が激減 | 検索需要トレンドの変化 | キーワード需要を再調査し、対象クエリを見直す |
最も多い誤診が、コア下落とAI Overviews起因の混同です。前者は「順位が下がる」、後者は「順位は同じでクリックだけ減る」。GSCで順位・表示回数・クリックのどれが動いたかを見れば、この2つは一発で見分けられます。原因を取り違えたまま施策を打つと、回復しないどころか余計な傷を増やします。なお2026年6月はGSCのリンクレポートに不具合が報告され、リンク数がゼロや激減と表示されるケースがありました。これはバグであって被リンク消失ではないため、リンク関連の判断材料にしないよう注意してください。
【独自】コア下落からの30日回復ロードマップ
コア更新で下落した場合、回復は次回以降の更新を待つ必要があり、即効性はありません。だからこそ、待つ期間に「何を・どの順で」やるかが回復速度を左右します。本メディアが支援で使っている30日の動き方を共有します。焦って全ページを少しずつ触るのではなく、原因を消すことに集中する設計です。
- 1〜3日目:観測 GSCで下落ページを特定。順位/表示/クリックのどれが動いたかを記録(この時点では何も直さない)。
- 4〜10日目:診断 上の切り分け表で原因を確定。下落ページを「独自価値あり/焼き直し」に仕分け。
- 11〜20日目:改修 焼き直しページに一次情報(実体験・自社データ・独自見解)を追加。価値の薄いページは統合・削除。
- 21〜30日目:再発防止 著者情報・出典・更新体制を整備し、次回更新で再評価される土台を作る。
「下げている原因(薄いページ)を消す」ほうが、「良いページをもっと良くする」より効くことが多い——これが現場で繰り返し確認してきた回復の勘所です。Googleが見ているのはサイト全体の価値なので、薄いページを残したまま上位ページを微修正しても評価は戻りにくいのです。
回復期間の目安:技術/一般/YMYLで変わる
回復期間は対策の種類で大きく変わります。技術的な問題なら比較的早く、コンテンツ起因なら数か月単位、YMYL(医療・金融・法律)領域ではさらに時間がかかる傾向です。表面的な修正では戻らないため、腰を据えた品質改善が前提になります。
| 対応タイプ | 回復期間の目安 | 代表的な施策 |
|---|---|---|
| 技術的修正 | 2〜4週間 | インデックスエラー修正・クロール改善 |
| 一般コンテンツ改善 | 3〜6ヶ月 | コンテンツ品質改善・E-E-A-T強化 |
| YMYL領域 | 6〜12ヶ月 | 専門家監修の追加・情報の正確性向上 |
留意したいのは、コア更新で下落した評価は次のコア更新を待って回復するケースが多い点です。改善を施しても、効果が反映されるのは次の大きな再評価のタイミングであることが少なくありません。だからこそ、更新のたびに慌てるのではなく、日常的に品質を積み上げる姿勢が回復への最短ルートになります。順位変動そのものの見方は記事番号【1-22】検索順位変動の見方と対応の考え方でも整理しています。AI Overviewsによる流入変化を切り分けたい方は、ゼロクリック検索の考え方をまとめた記事番号【1-3】ゼロクリック検索時代に成果を出す3つの考え方も参考になります。
AI検索時代の新論点|スパム規定が「AI回答の操作」まで拡大


2026年のコア対策を語るうえで外せない最新の動きがあります。Googleがスパムの定義を、従来の検索順位だけでなく「AIの回答を操作する行為」にまで広げました。コア更新とは別の話ですが、評価の土台にある「独自価値を持つ発信源を優遇する」という方向性は完全に地続きです。ここを押さえると、これからの施策の優先順位が見えてきます。
2026年5月、スパム規定がAI Overviews/AI Mode操作を明記
Googleは2026年5月にスパムポリシーを更新し、スパムの定義に「Google検索における生成AIの回答を操作する試み」を明示的に含めました(Search Engine Journal)。これはAI OverviewsやAI Modeに適用され、AI回答での引用を買ったり改変したりする行為が、従来のスパム手法と同じルールで扱われることを意味します。そして6月24日のスパム更新は、この新しい線引きのもとで展開されました。AI Overviewsを操作目的でゲーミングするような施策は、これからスパム更新で取り締まられ得る——そう理解しておくのが安全です。
AI生成コンテンツは罰則対象ではない/差別化が分岐点
誤解されやすいので明確にすると、AI生成であること自体は罰則の対象ではありません。問題になるのは、人間の編集や独自の視点がなく、他サイトと似た内容になっているコンテンツです。差別化できているかどうかが判断の分かれ目になります。AIを下書きに使い、人間が一次情報と専門的判断を加えるハイブリッド運用なら、品質管理が適切であれば影響を受けにくいとされています。実際、5月のコア更新では「AIが下書きし、人間が実体験・事例・編集判断を加えた記事」が安定したパフォーマンスを示す一方、AIで量産しただけの記事が下落しました。Googleは関連ドキュメントで、他者が既に述べたことや生成AIが容易に作れるものの繰り返しではない「交換不可能なコンテンツ(non-commodity content)」を評価すると示しています。
正直なところ:この方針が「向かない人」もいる
一次情報主義は万能ではありません。正直に言えば、向かない状況もあります。たとえば、独自データや実体験を蓄積する体制がまったくなく、外注ライターに月数十本を量産させて短期で稼ぐモデルは、この方向性と真っ向から衝突します。即効性を求める運用にも向きません。回復が次のコア更新待ちである以上、「来月までに戻したい」という要望には構造的に応えられないからです。逆に言えば、自社の専門性・体験・データを資産として積める事業者にとっては、これ以上ない追い風です。自分がどちらの立場かを見極めることが、消耗しない運用の第一歩になります。



“所有しているか”が勝敗を分ける時代になりました
Googleコアアップデートに関するよくある質問


- 2026年の最新アップデートは何ですか?
-
2026年6月時点の最新は「June 2026 Spam Update」で、6月24日に開始し6月26日に完了しました(約2日間・全言語)。コア更新ではなくスパム更新です。広範なコアアップデートに限ると、2026年は3月(3/27〜4/8)と5月(5/21〜6/2)の2回が実施されました。
- May 2026 Core Updateの開始日は5月21日ですか、22日ですか?
-
5月21日です。一次情報であるGoogle Search Status Dashboardに「2026年5月21日にMay 2026 core updateをリリース」と明記されています。完了は6月2日で、展開期間は約11日21時間でした。22日とする情報は誤りです。
- 3月の「Top-3の79.5%が変動」はコア更新単独の数値ですか?
-
いいえ。SE Rankingはスパム更新(3/24〜25)とコア更新(3/27〜4/8)を分離できないため、両者を合算した期間で測定しています。したがって79.5%は「3月の連続更新全体」の数値です。ただしSE Rankingは、変動の大半はコア更新に由来するとみられると注記しています。
- 順位が下がったら、すぐ記事を修正すべきですか?
-
いいえ。ロールアウト中に慌てて変更すると、かえって混乱を招きます。Google公式は、完了後少なくとも1週間待ってからSearch Consoleを分析するよう推奨しています。完了後の1週間と開始前の1週間を比較し、変動が安定する2〜4週間後に本質的な改善を行うのが正しい順序です。
- 順位が下がったら、いつ回復しますか?
-
一般的なサイトで3〜6ヶ月、YMYL領域では6〜12ヶ月が目安です。技術的な問題のみなら2〜4週間で回復することもあります。なお、コア更新で下落した評価は、次のコア更新を待って回復するケースが多い点に留意してください。表面的な修正では戻りにくく、独自価値の追加が前提です。
- AI生成コンテンツはペナルティを受けますか?
-
AI生成であること自体はペナルティ対象ではありません。問題になるのは、人間の編集や独自視点がなく、他サイトと似た内容のコンテンツです。AIを下書きに使い、一次情報や専門的判断を人間が加えるハイブリッド運用なら、品質管理が適切であれば影響を受けにくいとされています。Googleは生成手段ではなく有用性を評価します。
- AI Overviewsを操作する施策はスパムになりますか?
-
なり得ます。Googleは2026年5月にスパム規定を更新し、「生成AIの回答を操作する試み」を明示的にスパムに含めました。AI回答での引用を買う・改変するといった行為は、従来のスパム手法と同じルールで扱われます。6月24日のスパム更新はこの新しい線引きのもとで展開されました。
- コアアップデートとスパムアップデートの違いは何ですか?
-
コアは検索アルゴリズム全体の評価基準の見直しで、影響を受けても罰則ではありません。スパムはスパム検出システムの精度向上で、リンクスパムや量産型スパムなどの違反行為が対象です。回復パスも異なり、前者は品質とE-E-A-Tの改善、後者は具体的な違反行為の修正が必要です。
- どんなサイトが下落・上昇しやすいですか?
-
2026年3月の分析(Amsive/Lily Ray)では、官公庁・学術機関の一次ソース、専門特化型サイト、一次情報を持つブランドが上昇しました。逆にアグリゲーター・比較・UGC系は下落傾向で、絶対可視性の最大の敗者はYouTubeでした。「情報や商品の提供元そのものか」が明暗を分けています。
- 流入が減ったのは必ずコア更新のせいですか?
-
必ずしもそうではありません。順位も表示回数も変わらずクリックだけ下がる場合は、AI Overviewsなど検索結果画面の変化が原因のことがあります。検索ニーズのトレンド変化が要因の場合もあります。GSCで順位・表示回数・クリックのどれが動いたかを見て、原因を切り分けてから対策しないと、的外れな施策になります。
まとめ|2026年のコアアップデートは「独自価値×データ対応」で乗り切る


2026年は更新が立て込んだ年でした。広範なコア更新は3月と5月に実施され、直近の最新は6月のスパム更新(6/26完了)です。E-E-A-Tと一次情報の評価が一段と厳格化し、スパム規定はAI回答の操作にまで広がりました。一連の傾向から見えてきたのは、「情報の提供元そのもの」になれるサイトが評価されるという明確な方向性です。記事の冒頭で掲げた「原因を自分で逆引きし、待つ・直す・予防を判断できる状態」に、ここまで読んだあなたはもう立っています。最後に要点を整理します。
- 最新は6月スパム更新、広範コアは3月・5月
- 罰則ではなく品質の再採点
- 完了後1週間待ってGSCで分析
- 一次情報とE-E-A-Tが核心
- 削除より整理・リライト優先
今日できる次の一歩は、Google Search Consoleを開いて「自社の変動日」と「上のタイムライン表の更新日」を突き合わせることです。順位が動いたのか、クリックだけ減ったのか——この最初の切り分けができれば、打つべき手は自ずと決まります。年に複数回の更新が当たり前になった今、その都度の対症療法には限界があります。自社にしか書けない一次情報を積み上げ、トピック専門性を磨き続けるサイトが、どの更新でも揺らぎにくくなります。更新を健康診断と捉え、淡々と品質を高めていきましょう。AI検索時代を含めた全体戦略は記事番号【1-P1】2026年最新版・SEO完全ガイド|AI検索時代の全体像で体系的に確認できます。
参考URL一覧
- Google Search Status Dashboard(ランキング更新履歴):https://status.search.google.com/products/rGHU1u87FJnkP6W2GwMi/history
- Google Search Status Dashboard・May 2026 core update(一次):https://status.search.google.com/incidents/wdAXJk6LRRihEjpzEeWE
- Google Search Central「コアアップデート」公式ドキュメント:https://developers.google.com/search/docs/appearance/core-updates
- Search Engine Land・March 2026 core update more volatile than December:https://searchengineland.com/march-2026-google-core-update-what-changed-474397
- SE Ranking・March 2026 Core Update vs December 2025:https://seranking.com/blog/google-core-update-march-2026-vs-december-2025
- Amsive(Lily Ray)・Google March 2026 Core Update: Winners, Losers & Analysis:https://www.amsive.com/insights/seo/google-march-2026-core-update-winners-losers-analysis
- Search Engine Land・Google June 2026 spam update done rolling out:https://searchengineland.com/google-june-2026-spam-update-done-rolling-out-481063
- Search Engine Journal・Google Spam Update Rolls Out, AI Manipulation In Scope:https://www.searchenginejournal.com/seo-pulse-google-spam-update-rolls-out-ai-manipulation-in-scope/580565
- Search Engine Journal・Google’s May Core Update Complete After Volatile Rollout:https://www.searchenginejournal.com/googles-may-core-update-complete-after-volatile-rollout/577704
- Google Search Status Dashboard・February 2026 Discover core update(一次):https://status.search.google.com/incidents/mYbNTqV1ytDc2fA8hUz4
- Google Search Central・Core Web Vitals(公式):https://developers.google.com/search/docs/appearance/core-web-vitals









